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オカズファンダジー

第8章 美少女剣士

うう~っ、夢にまで見た一花ちゃんの剣道着姿だぁっ。可愛い~💕セクシー💕

高校は体育の授業は男女別だし、剣道部員じゃないのに部活の場には行けないし、勿論道場に来るのも初めてだし、一花ちゃんの剣道着姿は妄想の中でしか見たことがなかった。

ボクの稚拙な妄想なんかよりメチャ可愛いくてセクシーな剣道着姿だ。
なんとしてもモノにしてやるぞ~とボクは決意を固めた。

「道場破り参上」とボクは竹刀を構える。

「あらまあ」と一花ちゃんはぽわわ~んとしている。

戦闘モードに入るとメチャ強いのに、そうでない時は一大事が起こってもぽわわ~んとしているのが一花ちゃんだ。そのふわっとしたところがまた可愛いんだけど。

「キサマ~」
「ふざけるな」

道場の門下生たちが集まってきた。なんだか時代劇の「出合え出合え~っ」と人が集まってくるシーンみたいだ。

集まってきた門下生は5人。
強そうなヤツばかりだけどボクに比べれば何ということはない。

武道家というものは敵の気迫を肌で感じて自分より強いか弱いか見極めることができるのだ。

「フン、少しは闘いらしい闘いをしたいからな、5対1でもいいぜ」とボクは竹刀で5人を次々と差す。

「ふざけるな~っ」

5人は次々と竹刀を打ち込んでくるが、ボクは紙一重でかわしたり竹刀で受け止めたりして攻撃はくらわない。

「どうした?道場の看板がかかってるんだぜ。本気で闘え、オレを殺す気迫を見せてみろ」

「おのれ」
「もう容赦はしないぞ」

門下生たちは怒って必殺の攻撃を繰り出してくる。キタよキタ~っ、闘いってのはこうでなくちゃ。死闘ってのはゾクゾクするね~。

ボクは次々と門下生たちの剣を退けて必殺の一撃をくらわせていく。

「うう~っ」

胴着でガードしててもダメージは大きいようで門下生たちは蹲ったり倒れたりする。ちょっとやり過ぎちゃったかな、ごめんね。

「まだだ、勝負はこれからだ」

門下生たちはヨロヨロと立ち上がる。

「いいえ、勝負は決まったわ」と一花ちゃんが厳しい顔で言い放つ。

「5人がかりでそのザマで、勝負はあなたたちの完敗です。わたしが落し前を着けるから、これ以上恥をかかないうちに立ち去りなさい」

厳しい顔、厳しい口調で言い放つ一花ちゃん。これが剣士としての姿なんだ。       

「わたしがお相手します」と一花ちゃんは胴着を纏う。

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