雪に咲く花
第12章 亘のきずあと
「そんな女を母親なんてよべるとおもうか!?お前たちとは重さが違うんだ。特に雪斗は尚更にな……」
「亘……?」
「お前は兄さんや姉さんに大切にされてきた末っ子だから分からないだろうな」
亘の言葉が雪斗の胸を痛くつつく。
きずあとの深さが違いすぎて亘とは分かりあえないのだろうか?
「とにかく、こんなものは必要ない」
「あっ!……何するんだよ!?」
亘は母親の入院先の書いてあるメモを破り捨てのだ。
「俺パスしようかな」
「どうして?」
亘のマンションの帰り道、颯人が呟いた。
「だってよ。誕生日に男と会ってて、しかも人まで殺したんだぜ。そんな身勝手な親だったら恨まれても仕方ないと思うぞ」
「それもそうだね。でも亘のあんな顔初めてでショックだな」
「今日の亘兄は子供の頃と同じ顔してたな。ただの噂だと思ってたけどまさか本当とはな。亘兄もあの頃そんな理由でいつも暗い顔してたんだな」
初めて触れた亘の闇に、雪斗は気になるばかりであった。
「亘……?」
「お前は兄さんや姉さんに大切にされてきた末っ子だから分からないだろうな」
亘の言葉が雪斗の胸を痛くつつく。
きずあとの深さが違いすぎて亘とは分かりあえないのだろうか?
「とにかく、こんなものは必要ない」
「あっ!……何するんだよ!?」
亘は母親の入院先の書いてあるメモを破り捨てのだ。
「俺パスしようかな」
「どうして?」
亘のマンションの帰り道、颯人が呟いた。
「だってよ。誕生日に男と会ってて、しかも人まで殺したんだぜ。そんな身勝手な親だったら恨まれても仕方ないと思うぞ」
「それもそうだね。でも亘のあんな顔初めてでショックだな」
「今日の亘兄は子供の頃と同じ顔してたな。ただの噂だと思ってたけどまさか本当とはな。亘兄もあの頃そんな理由でいつも暗い顔してたんだな」
初めて触れた亘の闇に、雪斗は気になるばかりであった。