雪に咲く花
第14章 [番外編]誤解から始まる恋
亘兄の家を、俺は尋ねていた。
亘兄はお互い親がなくて、同じ施設で育った兄貴みたいなもんだ。
「あれっ、颯人どうしたのさ」
雪斗もきていたんだ。
まあ、いいか。雪斗と亘兄は先に言った通り、ラブラブの仲だ。
二人は男同士とはいえ、真面目な付き合いをしている。
こいつらなら理解してくれるだろうと思い、俺は心のうちを打ち明けることにした。
「颯人、最近元気なかったのはそういうことだったんだね」
「あぁ、結局、あいつは男だからって言い聞かせて、忘れようとしても忘れられないんだ」
「颯人、それなら、堂々と失恋すればいいじゃないか?」
「失恋……?」
「そうだ。そんなに心にその男の子がすみついているなら、お前の気持ちは本物なんだよ。だったら思いをぶつけてみればいいじゃないか」
亘兄が思いがけないアドバイスをする。
「そうだよ。俺たちだって、男同士だけど、一緒にいたいという気持ちはかわらないんだもん。自分の気持ちには正直にならなくちゃ」
雪斗も応援するように言う。
そういえば、亘兄を好きな雪斗は本当に可愛い。
色白で華奢な体と女の子のような可愛い顔に似合わず、生意気で気が強いところもあるけどな。
亘兄はお互い親がなくて、同じ施設で育った兄貴みたいなもんだ。
「あれっ、颯人どうしたのさ」
雪斗もきていたんだ。
まあ、いいか。雪斗と亘兄は先に言った通り、ラブラブの仲だ。
二人は男同士とはいえ、真面目な付き合いをしている。
こいつらなら理解してくれるだろうと思い、俺は心のうちを打ち明けることにした。
「颯人、最近元気なかったのはそういうことだったんだね」
「あぁ、結局、あいつは男だからって言い聞かせて、忘れようとしても忘れられないんだ」
「颯人、それなら、堂々と失恋すればいいじゃないか?」
「失恋……?」
「そうだ。そんなに心にその男の子がすみついているなら、お前の気持ちは本物なんだよ。だったら思いをぶつけてみればいいじゃないか」
亘兄が思いがけないアドバイスをする。
「そうだよ。俺たちだって、男同士だけど、一緒にいたいという気持ちはかわらないんだもん。自分の気持ちには正直にならなくちゃ」
雪斗も応援するように言う。
そういえば、亘兄を好きな雪斗は本当に可愛い。
色白で華奢な体と女の子のような可愛い顔に似合わず、生意気で気が強いところもあるけどな。