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雪に咲く花

第14章 [番外編]誤解から始まる恋

歩が落ち着いた後、家まで送り届けることにした。
ふと、気になることがあり歩に尋ねたんだ。
「なあ、お前、今日みたいなこと今までにもあったのか?」
「いえ、こんなことは、初めてです。電車で痴漢にあったり、着替えの途中、ふざけ半分で、やたら触られたりはありましたけど……」
取り敢えず、まだ男たちに汚されてはいないようだ。
「じゃあ、馬鹿どもに裸にされて、落書きされたり、へんなことされて虐められたりってことはないんだな?」
「はっ……!?何言ってるんですか?そんな怖いことされたことなんてありませんよ」
歩が怪訝な顔をして顔を赤らめた。
「そうだよな……。変なこと聞いて悪かったな」
おっと!いけねえ。
安心して、つい変なことまで口走ってしまった。
女顔であるという共通点から、雪斗がされてきたことが頭に浮かんだんだ。
まあ、あいつは童顔で可愛い系、歩は人形のように可憐で綺麗な顔だからタイプは違うけどな。
とにかく、歩が性的虐待はされてない様子であり、ほっとした。

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