雪に咲く花
第17章 曇りゆく日常
「それは、俺だって同じだよ。でも、ここで俺と会うことで、お前の辛い過去まで暴かれてしまうかも知れない。だから、もうここへきちゃ駄目だ」
「俺は、亘と一緒だったら、どんなことでも大丈夫なのに……」
「分かってくれ雪斗。とにかく今は駄目なんだ。雪斗だけじゃない。お前の家族だってそんなことになったら大変だろう」
亘の言葉に何も言えなくなる。
確かに、もし、自分の忌まわしい、いじめの過去が再び明るみに出れば、兄姉にも迷惑がかかってしまう。
泣く泣く、亘の言葉に従うしかないのだ。
「こんなのってないよ……。俺たち何一つ間違ったことしてないじゃないか」
雪斗の瞳に涙が溢れる。
「ごめんな。雪斗」
亘は雪斗の唇をふさぐ。
暫く、熱くて甘いキスをしたあと、亘は抱き締めていた手を離して言った。
「もう帰ったほうがいい。あんな写真を撮られたということは、どこで見られているか分からないんだ」
雪斗は、立ち上がり玄関に向かう。
「でも、また、会えるんだよね?」
「ああ、連絡はまめにするから」
「俺も、メールするよ」
亘の顔を見ると、雪斗は、ドアを開けて外に出ていった。
「俺は、亘と一緒だったら、どんなことでも大丈夫なのに……」
「分かってくれ雪斗。とにかく今は駄目なんだ。雪斗だけじゃない。お前の家族だってそんなことになったら大変だろう」
亘の言葉に何も言えなくなる。
確かに、もし、自分の忌まわしい、いじめの過去が再び明るみに出れば、兄姉にも迷惑がかかってしまう。
泣く泣く、亘の言葉に従うしかないのだ。
「こんなのってないよ……。俺たち何一つ間違ったことしてないじゃないか」
雪斗の瞳に涙が溢れる。
「ごめんな。雪斗」
亘は雪斗の唇をふさぐ。
暫く、熱くて甘いキスをしたあと、亘は抱き締めていた手を離して言った。
「もう帰ったほうがいい。あんな写真を撮られたということは、どこで見られているか分からないんだ」
雪斗は、立ち上がり玄関に向かう。
「でも、また、会えるんだよね?」
「ああ、連絡はまめにするから」
「俺も、メールするよ」
亘の顔を見ると、雪斗は、ドアを開けて外に出ていった。