
雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
光多の過去話をひと通り聞いたとき、あまりの壮絶さに、雪斗は心が傷んだ。
あの気さくで明るい光多が、誰の愛情も受けることなく、独りで過酷な人生を送っていたとは……。
「光多……。そんなに辛い思いしてたんだ。俺、何にも知らなくて……」
「同情してるのかい!だったら、雪斗も俺と同じように苦しんでよ」
「えっ……!?」
「はっきり言って、君みたいに、周りから守られて、のうのうとしてるやつ大嫌いなんだよ」
「そんな……だって光多は助けてくれたし、いつも励ましてくれたじゃないか。みんな嘘だったっていうの?」
「お前、馬鹿だよな」
斉藤が口をはさんだ。
「こんな状態になってるのに、まだ気がつかないのかよ?福原との写真も、あいつの過去が暴かれたことも、お前をいじめていたのを操ってたのも、こいつなんだぜ」
「そんな!どうして!?」
亘を陥れたのは光多だということは理解出来たが、光多が笑顔の裏で、いじめに加担していたとは信じたくなかった。
「ああ、そうだよ。だから、ここに彼らがいるんじゃないか。君達のキスシーンを流したのも、福原亘の過去を暴露したのも、君がいじめられるきっかけを作ったのもみんな僕だよ」
あの気さくで明るい光多が、誰の愛情も受けることなく、独りで過酷な人生を送っていたとは……。
「光多……。そんなに辛い思いしてたんだ。俺、何にも知らなくて……」
「同情してるのかい!だったら、雪斗も俺と同じように苦しんでよ」
「えっ……!?」
「はっきり言って、君みたいに、周りから守られて、のうのうとしてるやつ大嫌いなんだよ」
「そんな……だって光多は助けてくれたし、いつも励ましてくれたじゃないか。みんな嘘だったっていうの?」
「お前、馬鹿だよな」
斉藤が口をはさんだ。
「こんな状態になってるのに、まだ気がつかないのかよ?福原との写真も、あいつの過去が暴かれたことも、お前をいじめていたのを操ってたのも、こいつなんだぜ」
「そんな!どうして!?」
亘を陥れたのは光多だということは理解出来たが、光多が笑顔の裏で、いじめに加担していたとは信じたくなかった。
「ああ、そうだよ。だから、ここに彼らがいるんじゃないか。君達のキスシーンを流したのも、福原亘の過去を暴露したのも、君がいじめられるきっかけを作ったのもみんな僕だよ」
