
雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
「嘘!?昨日だって保健室まで運んでくれたじゃないか」
「残念、あれは僕じゃないよ。君のクラスにメガネかけた冴えない変なやついるだろ。あいつがご丁寧に服を着せて保健室まで運んでくれたんだよ」
少し考えて黒沢のことを思い出した。
まさか、彼だったのだろうか?
「君があそこで意識を失うのは計算外だったよ。斉藤達に犯された後、僕のシナリオではその場に駆け寄って慰めることだったからね。まさか、あそこでメガネのやつが手を差しのべるとはな」
光多の話は頭が混乱するばかりだ。
「君との友情ごっこ、楽しかったよ。裏で、僕が筋書きを立てていたのも知らず、僕のこと信頼しきっているんだからね。本当のことを知った時の絶望する顔が、楽しみだったよ」
光多が狂ったように、大声で笑い始めた。
さっきまで、一緒にゲームを楽しんでいた時間が幻のように感じる。
「ついでに言っとくが、本郷の怪我も杉山が指示したことだぜ」
斉藤の言葉に頭を殴られたような思いだった。
「嘘だろ!?……颯人まで……」
信じられない思いで、光多を見る。
「残念、あれは僕じゃないよ。君のクラスにメガネかけた冴えない変なやついるだろ。あいつがご丁寧に服を着せて保健室まで運んでくれたんだよ」
少し考えて黒沢のことを思い出した。
まさか、彼だったのだろうか?
「君があそこで意識を失うのは計算外だったよ。斉藤達に犯された後、僕のシナリオではその場に駆け寄って慰めることだったからね。まさか、あそこでメガネのやつが手を差しのべるとはな」
光多の話は頭が混乱するばかりだ。
「君との友情ごっこ、楽しかったよ。裏で、僕が筋書きを立てていたのも知らず、僕のこと信頼しきっているんだからね。本当のことを知った時の絶望する顔が、楽しみだったよ」
光多が狂ったように、大声で笑い始めた。
さっきまで、一緒にゲームを楽しんでいた時間が幻のように感じる。
「ついでに言っとくが、本郷の怪我も杉山が指示したことだぜ」
斉藤の言葉に頭を殴られたような思いだった。
「嘘だろ!?……颯人まで……」
信じられない思いで、光多を見る。
