
雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
亘が、雪斗の携帯電話を鳴らすと、繋がった音を確認した。
「雪斗か?」
ほっとしたのも、つかの間、電話に出たのは雪斗の声ではなかった。
「丁度よかった、福原先生」
「えっ、君は誰なんだ?雪斗はどこに……」
「雪斗君なら、今どうしているか。メールをのぞいて下さい」
謎の人物は、電話を切った。
「どういうことだ!?もしもし!もしもし!」
声の主の言う通り、メールが一件届いている。
雪斗からだ。
慌てて開いてみると
『真柴雪斗を助けたければ、暗号を解くべし
忍者のモグラが住む家に最愛の人はいる。
尚、モグラの家は、吸血鬼が溶ける場所を通らなければたどり着けない。
光に溶けた天使より
』
と記されている。
「何なんだ!?雪斗はいったい!?」
添えられた動画を開いた瞬間、見るに耐えないものが目に飛び込んだ。
全裸の雪斗が枷で手足を拘束され、涙を流し恐怖に歪んだ顔をしている。
「そんな!何でこんなことに!?雪斗はどこにいるんだ?」
亘のただ事ではない様子に、画面をのぞきこんだ黒沢は衝撃を受けた。
「雪斗か?」
ほっとしたのも、つかの間、電話に出たのは雪斗の声ではなかった。
「丁度よかった、福原先生」
「えっ、君は誰なんだ?雪斗はどこに……」
「雪斗君なら、今どうしているか。メールをのぞいて下さい」
謎の人物は、電話を切った。
「どういうことだ!?もしもし!もしもし!」
声の主の言う通り、メールが一件届いている。
雪斗からだ。
慌てて開いてみると
『真柴雪斗を助けたければ、暗号を解くべし
忍者のモグラが住む家に最愛の人はいる。
尚、モグラの家は、吸血鬼が溶ける場所を通らなければたどり着けない。
光に溶けた天使より
』
と記されている。
「何なんだ!?雪斗はいったい!?」
添えられた動画を開いた瞬間、見るに耐えないものが目に飛び込んだ。
全裸の雪斗が枷で手足を拘束され、涙を流し恐怖に歪んだ顔をしている。
「そんな!何でこんなことに!?雪斗はどこにいるんだ?」
亘のただ事ではない様子に、画面をのぞきこんだ黒沢は衝撃を受けた。
