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雪に咲く花

第22章 本物の悪魔

「酷い!……どうして真柴が?……」
亘が、再び電話をかける。
電話に出たのは、やはり、さっきの謎の人物だ。
「電話がきたってことはメールを見てくれたんですね」
「ふざけんな!雪斗はどこにいる!?答えろっ!」
「だから、ヒントはあげたじゃないですか。後は、自分の頭で考えて下さいね」
声の主が電話を切り、、もう一度かけたが繋がらなくなっている。
相手が電源を切ってしまったようだ。
「くそっ!どうしたらいいんだ?」
亘がテ―ブルを叩きつける。
とにかく、この暗号らしきものを解くしかない。
送られてきた暗号を読み返すが、全く手がかりが分からない。
忍者のモグラの家って、吸血鬼が溶ける場所とはどういう意味なのか?
「チキショー!訳の分からない言葉並べやがって……」
「ちょっと見せて下さい」
亘が頭を抱え込んでいると、黒沢が口を出した。
スマートホンを受け取り、暗号を読むと、黒沢は暫く考えてから亘を見た。
「これは、僕の感だけど真柴のいる所、分かるかも知れません」
「本当か!?」
「はい、おそらく光多の家にいると思うんです」

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