雪に咲く花
第22章 本物の悪魔
「おいっ!……こいつの顔……!?どういうことなんだよ!?」
斉藤が黒沢と光多の顔を交互に見る。
「まじで……!杉山と同じ顔だ」
「えっ……!」
男達の言葉を聞き、光多が、黒沢の顔をのぞきこむ。
抵抗して、彼の分厚い眼鏡は外れ、床に転がっていた。
黒沢の素顔は……。
まぎれもなく自分と瓜二つの顔だったのだ。
「黒沢君は君の血を分けた双子の弟なんだぞ」
亘の言葉に、光多の身体が震えだす。
「そんな……!まさか……!お前は叶多だったのか?」
光多の顔を見て黒沢は頷いた。
「えっ!こいつが杉山の双子の兄弟……。本当かよ」
「そっくりなわけだぜ」
「まあ、いいや。この顔だったらいけるぜ」
「杉山がやれって言ったんだからな」
斉藤達が黒沢の下半身を弄ると、身体にまたがった。
光多の中で、まだ純粋だった頃の子供時代を思い出す。
同じ顔をして、同じ服を来て、二人で支えあったあの日、時には、喧嘩もして、時には、同じ顔を利用して、それぞれに入れかわって周りを驚かせたりもした。
斉藤が黒沢と光多の顔を交互に見る。
「まじで……!杉山と同じ顔だ」
「えっ……!」
男達の言葉を聞き、光多が、黒沢の顔をのぞきこむ。
抵抗して、彼の分厚い眼鏡は外れ、床に転がっていた。
黒沢の素顔は……。
まぎれもなく自分と瓜二つの顔だったのだ。
「黒沢君は君の血を分けた双子の弟なんだぞ」
亘の言葉に、光多の身体が震えだす。
「そんな……!まさか……!お前は叶多だったのか?」
光多の顔を見て黒沢は頷いた。
「えっ!こいつが杉山の双子の兄弟……。本当かよ」
「そっくりなわけだぜ」
「まあ、いいや。この顔だったらいけるぜ」
「杉山がやれって言ったんだからな」
斉藤達が黒沢の下半身を弄ると、身体にまたがった。
光多の中で、まだ純粋だった頃の子供時代を思い出す。
同じ顔をして、同じ服を来て、二人で支えあったあの日、時には、喧嘩もして、時には、同じ顔を利用して、それぞれに入れかわって周りを驚かせたりもした。