雪に咲く花
第23章 黒沢叶多の思い
「あっ!ごめんよ勝手に」
「いいんだ。前よりいい絵になったよ」
転校前に、起きた事件から、自分を殺し、人との関わりを避けてきた自分にとって、雪斗は天使のようだった。
色が白く、自分より、かなり小柄な、少女のような可愛い顔立ちをしている上に、笑顔がとても可愛い。
黒沢の中で雪斗に対しての恋心が芽生えたのだ。
雪斗の笑顔を見ると、気持ちが明るくなり、学校に来るのが楽しくなっていた。
もし、以前のような事件がなく、光多の姿を見つけることがなかったら、雪斗に堂々と近づくことが出来ただろう。
いつも、身近にいる颯人が羨ましかった。
しかし、とにかく今は、彼の幸せそうな笑顔を見られるだけでいい。
切ない恋心を、自分の胸に秘めたのだ。
しかし、雪斗と亘の仲が発覚したときは、衝撃を受けた。
しかも、そのことで、いじめを受けるようになり、常に瞼を腫らし、涙をこらえている雪斗を見て、心が傷んだ。
雪斗が、何度か話しかけてきたが、素っ気ない態度しかとれない自分が歯痒かった。
自分には、さりげなく嫌がらせを阻止すること、励ましのメッセージを送ることしか出来ない。
「いいんだ。前よりいい絵になったよ」
転校前に、起きた事件から、自分を殺し、人との関わりを避けてきた自分にとって、雪斗は天使のようだった。
色が白く、自分より、かなり小柄な、少女のような可愛い顔立ちをしている上に、笑顔がとても可愛い。
黒沢の中で雪斗に対しての恋心が芽生えたのだ。
雪斗の笑顔を見ると、気持ちが明るくなり、学校に来るのが楽しくなっていた。
もし、以前のような事件がなく、光多の姿を見つけることがなかったら、雪斗に堂々と近づくことが出来ただろう。
いつも、身近にいる颯人が羨ましかった。
しかし、とにかく今は、彼の幸せそうな笑顔を見られるだけでいい。
切ない恋心を、自分の胸に秘めたのだ。
しかし、雪斗と亘の仲が発覚したときは、衝撃を受けた。
しかも、そのことで、いじめを受けるようになり、常に瞼を腫らし、涙をこらえている雪斗を見て、心が傷んだ。
雪斗が、何度か話しかけてきたが、素っ気ない態度しかとれない自分が歯痒かった。
自分には、さりげなく嫌がらせを阻止すること、励ましのメッセージを送ることしか出来ない。