雪に咲く花
第23章 黒沢叶多の思い
そこには、丸めの文字で、
『君の願い事を、この流れ星が叶えてくれるよう祈っているよ。
君の周りに、素敵な花が咲きますように
』
と、メッセージが残されている。
「これってもしかして……」
亘のことや、学校でのいじめに悩んでいたときに、下駄箱に入れてあった、日の出の絵葉書を思い出した。
あの時、添えられたメッセージの文字が、そっくりなのである。
「あれは、黒沢だったんだ」
嫌がらせを受けたとき、さりげなく阻止してくれたり、斉藤達に性的ないじめを受け、過呼吸を起こして倒れたときも、全て黒沢が自分を支えてくれたのだ。
「昨日も、彼は来てくれたんだ」
亘は、黒沢が光多と同じ綺麗な顔をしてるにも関わらず、自分の顔を眼鏡で隠していた理由を雪斗に聞かせた。
「そんな事情があったんだ。何か複雑だったんだね」
更には、黒沢の双子の兄、光多に対する思い、自分が素顔をさらけ出すことが出来なかった事で、雪斗まで傷つけてしまった事に、心を傷めていたことまで、全てを話した。
「光多も黒沢も悲しいよね。せっかくお互いに会えたのに……」
『君の願い事を、この流れ星が叶えてくれるよう祈っているよ。
君の周りに、素敵な花が咲きますように
』
と、メッセージが残されている。
「これってもしかして……」
亘のことや、学校でのいじめに悩んでいたときに、下駄箱に入れてあった、日の出の絵葉書を思い出した。
あの時、添えられたメッセージの文字が、そっくりなのである。
「あれは、黒沢だったんだ」
嫌がらせを受けたとき、さりげなく阻止してくれたり、斉藤達に性的ないじめを受け、過呼吸を起こして倒れたときも、全て黒沢が自分を支えてくれたのだ。
「昨日も、彼は来てくれたんだ」
亘は、黒沢が光多と同じ綺麗な顔をしてるにも関わらず、自分の顔を眼鏡で隠していた理由を雪斗に聞かせた。
「そんな事情があったんだ。何か複雑だったんだね」
更には、黒沢の双子の兄、光多に対する思い、自分が素顔をさらけ出すことが出来なかった事で、雪斗まで傷つけてしまった事に、心を傷めていたことまで、全てを話した。
「光多も黒沢も悲しいよね。せっかくお互いに会えたのに……」