雪に咲く花
第24章 きずあとが癒えるまで
歩の言葉に、雪斗は亘の顔を思い浮かべた。
優しく頬を撫でてキスをしてくれたこと、
男達に汚された身体を、真っ正面から受け入れ、身体を癒してくれたこと、
亘といるときは、この容姿であることに誇りを持てた。
「妹もそうなんです。以前、僕がお父さんのように男らしい顔だったらどうするって、聞いたことがあったんです。そしたら妹は、『お兄ちゃんは、お兄ちゃんの顔じゃなきゃ嫌だ。お姫様みたいな、お兄ちゃんが大好きなんだもん』って言って喚くんですよ。小さな妹が、好きって言ってくれた顔を嫌いになっては申し訳ないですからね」
歩の言葉はいつも優しさにあふれている。
心が芯から温まるようだ。
「有り難う。歩ちゃんのお陰で元気でたよ。颯人は本当に見る目があるな」
歩も綺麗な女顔であることから、痴漢にあったり、上級生からレイプされそうになったことがある。
男達に、襲われる恐怖を知っているもの同士、雪斗がほっとけなかったのだ。
ひとつ年下なのに、大人の考えを持つ歩には、改めて感心させられる。
「ああっ!気持ちいい」
「また、一緒にきましょうよ」
「うん、いいね。今度は颯人も一緒にね」
茶褐色の温泉は、歩の優しさとともに心まで温めてくれたのだ。
優しく頬を撫でてキスをしてくれたこと、
男達に汚された身体を、真っ正面から受け入れ、身体を癒してくれたこと、
亘といるときは、この容姿であることに誇りを持てた。
「妹もそうなんです。以前、僕がお父さんのように男らしい顔だったらどうするって、聞いたことがあったんです。そしたら妹は、『お兄ちゃんは、お兄ちゃんの顔じゃなきゃ嫌だ。お姫様みたいな、お兄ちゃんが大好きなんだもん』って言って喚くんですよ。小さな妹が、好きって言ってくれた顔を嫌いになっては申し訳ないですからね」
歩の言葉はいつも優しさにあふれている。
心が芯から温まるようだ。
「有り難う。歩ちゃんのお陰で元気でたよ。颯人は本当に見る目があるな」
歩も綺麗な女顔であることから、痴漢にあったり、上級生からレイプされそうになったことがある。
男達に、襲われる恐怖を知っているもの同士、雪斗がほっとけなかったのだ。
ひとつ年下なのに、大人の考えを持つ歩には、改めて感心させられる。
「ああっ!気持ちいい」
「また、一緒にきましょうよ」
「うん、いいね。今度は颯人も一緒にね」
茶褐色の温泉は、歩の優しさとともに心まで温めてくれたのだ。