雪に咲く花
第24章 きずあとが癒えるまで
食事を終えて、亘のマンションに戻り、入浴を済ませ、寝る時間になった。
離れていた分、思い切り肌を重ねたかったが、レイプの傷痕が激しく傷むせいで、それさえも許されない。
せめて、雪斗が、眠るまではと手を握った。
「亘の手、あったかいね」
「もう、離さないからな」
徐々に瞼が重くなり、雪斗は眠りの世界に入っていった。
「相変わらず、可愛い寝顔だ」
雪斗の寝顔にそっとキスをすると、亘はソファーに横になった。
せめて、雪斗の隣で添い寝くらいしたかったのだが、また恐怖の時を思い出してパニックに陥ってしまうかも知れない。
それに何より、雪斗を抱きたい欲求を抑えられる自信もない。
抱きしめてやれないもどかしさを感じながら、亘は眠った。
「嫌だあ!やめてぇ!……亘助けてぇ!」
雪斗の叫び声を耳にし、亘は目を覚ました。
「もう、やだぁ!……お願い……ゆるして……」
亘は雪斗に近寄って肩に触れたが、パニックは増していくばかりだ。
「そうか。今の雪斗にはこっちは効き目がないんだ」
ふと先ほどのことを思い出して電気をつけると、『星に願いを』のメロディーを耳に近付ける。
離れていた分、思い切り肌を重ねたかったが、レイプの傷痕が激しく傷むせいで、それさえも許されない。
せめて、雪斗が、眠るまではと手を握った。
「亘の手、あったかいね」
「もう、離さないからな」
徐々に瞼が重くなり、雪斗は眠りの世界に入っていった。
「相変わらず、可愛い寝顔だ」
雪斗の寝顔にそっとキスをすると、亘はソファーに横になった。
せめて、雪斗の隣で添い寝くらいしたかったのだが、また恐怖の時を思い出してパニックに陥ってしまうかも知れない。
それに何より、雪斗を抱きたい欲求を抑えられる自信もない。
抱きしめてやれないもどかしさを感じながら、亘は眠った。
「嫌だあ!やめてぇ!……亘助けてぇ!」
雪斗の叫び声を耳にし、亘は目を覚ました。
「もう、やだぁ!……お願い……ゆるして……」
亘は雪斗に近寄って肩に触れたが、パニックは増していくばかりだ。
「そうか。今の雪斗にはこっちは効き目がないんだ」
ふと先ほどのことを思い出して電気をつけると、『星に願いを』のメロディーを耳に近付ける。