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雪に咲く花

第24章 きずあとが癒えるまで

「大丈夫か?焦らなくていいんだぞ」
「いいんだ。俺、早く亘と繋がりたいんだ」
デ―トの後、雪斗は亘の家に、一緒に帰ってきていた。
入浴を済ませ、暖かいミルクティーを飲みながら、言葉を交わした後、雪斗が亘に申し出たのだ。
「亘、お願い。今夜、俺を抱いて」
「どうした?急に」
「ずっと駄目だったのに、さっき亘に抱きしめられたとき、もしかして大丈夫かもって思ったんだ」

ベッドに横になると、亘は雪斗のパジャマのボタンを外し、胸をはだけさせた。
真っ白い肌に触れるのは久しぶりだ。
恐る恐る、乳首を撫でた。
雪斗が感じたのか、ビクンと体を震わす。
「怖くないか?」
「うん、ちゃんと亘の手だって分かっているから」
安心して、亘は、雪斗の肌を撫で始め、乳首をそっと舐めた。
「あんっ!……くすぐったいけど気持ちいい」
雪斗の肌に触れる手は、汚ならしい男達の手ではなく、ちゃんとした亘の手だった。
「下の方も大丈夫か?」
雪斗が、恐怖を感じていないことを確認した亘は、尋ねる。

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