雪に咲く花
第28章 新たな繋がり
「亘兄さん、本当に向こうにいったら遊びに行ってもいいの?」
「あぁ、待ってるよ。雪斗とも同じ年だし仲良くなれるかも知れないからな」
「えっ!……、あっ、そうだね」
「じゃ、また、あっちで会おうな」
駅の改札から亘と雪斗が、手を振りながら電車に乗り込んだ。
悠希が、その光景を複雑な思いで見つめていたことを、二人は知らない。
「あの悠希君て子、可愛い顔してたね。亘とはどこで知りあったの?」
「俺も悠希君も読書好きで、図書館でよく顔を合わせてる内に仲良くなったんだよ。まあ、俺は一人っ子だったし弟が出来たみたいに思っていたんだよな」
雪斗と亘は、電車に揺られながら、偶然出会った悠希の話をしていた。
「でも、悪いけど、あの子俺には愛想がなかったな」
「悠希君は、人見知りする内気な子供だったからな。見た目は雪斗とタイプが近いのに性格は違うな」
悠希は確かに、小柄で童顔の可愛い顔をしている。
顔が似てるわけではないが、どちらかと言えば雪斗と系統の同じタイプだ。
しかし、感情豊かで愛嬌のある雪斗と違い、悠希は影のある繊細な雰囲気を持っている。
「あぁ、待ってるよ。雪斗とも同じ年だし仲良くなれるかも知れないからな」
「えっ!……、あっ、そうだね」
「じゃ、また、あっちで会おうな」
駅の改札から亘と雪斗が、手を振りながら電車に乗り込んだ。
悠希が、その光景を複雑な思いで見つめていたことを、二人は知らない。
「あの悠希君て子、可愛い顔してたね。亘とはどこで知りあったの?」
「俺も悠希君も読書好きで、図書館でよく顔を合わせてる内に仲良くなったんだよ。まあ、俺は一人っ子だったし弟が出来たみたいに思っていたんだよな」
雪斗と亘は、電車に揺られながら、偶然出会った悠希の話をしていた。
「でも、悪いけど、あの子俺には愛想がなかったな」
「悠希君は、人見知りする内気な子供だったからな。見た目は雪斗とタイプが近いのに性格は違うな」
悠希は確かに、小柄で童顔の可愛い顔をしている。
顔が似てるわけではないが、どちらかと言えば雪斗と系統の同じタイプだ。
しかし、感情豊かで愛嬌のある雪斗と違い、悠希は影のある繊細な雰囲気を持っている。