雪に咲く花
第31章 ポーカーフェイスの心
言ってることは正しいとは思うが、そんな言い方しなくたって……。
また、挨拶をしたときに、ぶっきらぼうに言い放つ態度も感じ悪いと思ってしまう。
周りの先輩たちは、
「気にしないでくれ。彼は、もともと、仕事熱心だけど、人とコミュニケーションをとるのは苦手だからね」
と助け船を出してくれたりもした。
「そんな人が、どうして来るんだろう。部署も違うし、関係ないよね?」
不思議に思って直樹に尋ねる。
「なんでも、新入社員の様子について広報誌をつくるらしいぜ。黒崎さんは、社内でもカメラの腕がいいらしいから、歓迎会の様子を撮影に来るみたいなんだ」
「ふぅん。でも、あの人、何だか無愛想だし苦手だな」
「確かに、どこか変わっているよな。でも別に直接関わるわけじゃないからいいじゃないか?まあ、新入社員の中には、美人もいることだし、仲良くなれるかも知れないぜ」
直樹は、すっかり合コン気分である。
「雪斗も、そこで彼女が出来るかも知れないぞ。いや、お前は彼氏の方かな?」
「何言ってるんだよ。馬鹿!」
「だって、雪斗は可愛いもん。男の方から近寄ってくるかもな」
間に合ってるよと心の中で呟きながら、直樹の頭を叩いた。
また、挨拶をしたときに、ぶっきらぼうに言い放つ態度も感じ悪いと思ってしまう。
周りの先輩たちは、
「気にしないでくれ。彼は、もともと、仕事熱心だけど、人とコミュニケーションをとるのは苦手だからね」
と助け船を出してくれたりもした。
「そんな人が、どうして来るんだろう。部署も違うし、関係ないよね?」
不思議に思って直樹に尋ねる。
「なんでも、新入社員の様子について広報誌をつくるらしいぜ。黒崎さんは、社内でもカメラの腕がいいらしいから、歓迎会の様子を撮影に来るみたいなんだ」
「ふぅん。でも、あの人、何だか無愛想だし苦手だな」
「確かに、どこか変わっているよな。でも別に直接関わるわけじゃないからいいじゃないか?まあ、新入社員の中には、美人もいることだし、仲良くなれるかも知れないぜ」
直樹は、すっかり合コン気分である。
「雪斗も、そこで彼女が出来るかも知れないぞ。いや、お前は彼氏の方かな?」
「何言ってるんだよ。馬鹿!」
「だって、雪斗は可愛いもん。男の方から近寄ってくるかもな」
間に合ってるよと心の中で呟きながら、直樹の頭を叩いた。