雪に咲く花
第33章 亘の疑問
「悠希君ありがとう。どういういきさつで君がここに来たのかは覚えてはいないが、君が一緒に住んでいてくれて助かったよ」
「本当!?じゃあ、ずっとここにいてもいいの?」
瞳を輝かす悠希に亘が答える。
「ああ、もちろんだ。けど、こんな狭いところでいいのかい?」
「これで十分だよ。俺は亘さんがいるだけでいいんだから」
喜ぶ悠希を前に、亘はふと思い出した。
雪斗という少年が、自分と交際していたということだ。
しかし、家に訪れて話をする雪斗を見ても、何も記憶にないのである。
颯人は、雪斗が週末のたびに家に来ていたというが、何故か実感がわかない。
颯人が嘘を言っているとは思えないが、雪斗と付き合ってからの経過を説明されても疑問に思うばかりだ。
まさか、悠希と同じ年くらいの、まだ子供のような少年が自分と恋人だったなんて……。
自分は、同性愛者ではないのだ。
もし、その話が事実だとしたら、自分は異常性癖の持ち主ではないか?
しかし、彼は真剣に自分に訴えかけているように見えた。
いったい、真実はどこに?……。
「本当!?じゃあ、ずっとここにいてもいいの?」
瞳を輝かす悠希に亘が答える。
「ああ、もちろんだ。けど、こんな狭いところでいいのかい?」
「これで十分だよ。俺は亘さんがいるだけでいいんだから」
喜ぶ悠希を前に、亘はふと思い出した。
雪斗という少年が、自分と交際していたということだ。
しかし、家に訪れて話をする雪斗を見ても、何も記憶にないのである。
颯人は、雪斗が週末のたびに家に来ていたというが、何故か実感がわかない。
颯人が嘘を言っているとは思えないが、雪斗と付き合ってからの経過を説明されても疑問に思うばかりだ。
まさか、悠希と同じ年くらいの、まだ子供のような少年が自分と恋人だったなんて……。
自分は、同性愛者ではないのだ。
もし、その話が事実だとしたら、自分は異常性癖の持ち主ではないか?
しかし、彼は真剣に自分に訴えかけているように見えた。
いったい、真実はどこに?……。