雪に咲く花
第36章 戻らない絆
古本ストアでアルバイトの仕事をしながら、悠希は、亘と雪斗のことを考えていた。
今頃、雪斗は家に訪ねて来てるのかも知れない。
亘は、どのように接するのだろうか?
二人の仲が復活するのを恐れ、雪斗について嘘の情報を流したのだ。
「雪斗君て、色んな人と体の関係を持っているって噂があるんだ。亘さんのことも誘惑しようとしてたみたい」
「まさか、あの子が、そんなこと信じられないな。颯人とも親友みたいだし、いい子だと思ったんだが……」
亘はすぐには信じようとしなかった。
「颯人君も騙されているんじゃないかな?亘さんが、あの子と関わらないほうがいいと思って、ずっと黙ってたけど、今日、雪斗君が来るって聞いたから伝えなきゃって思ったんだ。それに、これ、たまたま見ちゃったんだけど……」
以前、ラブホテルの前で、偶然、男性といたところを見かけた時の画像を見せたのだ。
紛れもなく誤解なのだが、亘は悠希の話を信じざるをえなくなった。
「そうだったのか?それなら、あの子と仲良くするのは考えなければいけないな」
悠希の策略は、皮肉なことに成功してしまったのである。
今頃、雪斗は家に訪ねて来てるのかも知れない。
亘は、どのように接するのだろうか?
二人の仲が復活するのを恐れ、雪斗について嘘の情報を流したのだ。
「雪斗君て、色んな人と体の関係を持っているって噂があるんだ。亘さんのことも誘惑しようとしてたみたい」
「まさか、あの子が、そんなこと信じられないな。颯人とも親友みたいだし、いい子だと思ったんだが……」
亘はすぐには信じようとしなかった。
「颯人君も騙されているんじゃないかな?亘さんが、あの子と関わらないほうがいいと思って、ずっと黙ってたけど、今日、雪斗君が来るって聞いたから伝えなきゃって思ったんだ。それに、これ、たまたま見ちゃったんだけど……」
以前、ラブホテルの前で、偶然、男性といたところを見かけた時の画像を見せたのだ。
紛れもなく誤解なのだが、亘は悠希の話を信じざるをえなくなった。
「そうだったのか?それなら、あの子と仲良くするのは考えなければいけないな」
悠希の策略は、皮肉なことに成功してしまったのである。