雪に咲く花
第40章 消えない繋がり
美紅が血相を変えて浴室へと向かう。
「どうしたんだい!?雪斗に何か?……」
ただ事ではなさそうな美紅の様子に亘も後に続く。
「雪斗、前にシャワー浴びながら、発作を起こしたことがあったの。過去のトラウマを思い出したみたいで……」
「なんだって!?まだそんなことが!?……」
雪斗は過去の傷痕を未だに引きずっていたのだ。
その原因が自分にあることをまだ知らない。
慌てて浴室の扉を開けると、中の光景に二人は息を飲んだ。
降り注ぐシャワー中で、全裸のまま雪斗が倒れていたのだ。
「雪斗!……雪斗!……何故こんなことに!?」
「雪斗!……ああ!やっぱりまた!……」
亘は直ちにシャワーを止めると、タオルでびしょ濡れの身体を拭きはじめる。
「……やだ……助けて……」
悪夢を見ているのか、雪斗が魘されている。
「雪斗……大丈夫だ。すぐ助けてやるからな」
「雪斗!亘先生来てくれたのよ!あなたのことも思い出したの」
二人で必死に声をかけながら、美紅の用意したバスローブで真っ白な身体を包んだ。
「とにかく寝床に運ばなければ……」
亘は雪斗を抱きかかえると、寝室へと向かった。
「どうしたんだい!?雪斗に何か?……」
ただ事ではなさそうな美紅の様子に亘も後に続く。
「雪斗、前にシャワー浴びながら、発作を起こしたことがあったの。過去のトラウマを思い出したみたいで……」
「なんだって!?まだそんなことが!?……」
雪斗は過去の傷痕を未だに引きずっていたのだ。
その原因が自分にあることをまだ知らない。
慌てて浴室の扉を開けると、中の光景に二人は息を飲んだ。
降り注ぐシャワー中で、全裸のまま雪斗が倒れていたのだ。
「雪斗!……雪斗!……何故こんなことに!?」
「雪斗!……ああ!やっぱりまた!……」
亘は直ちにシャワーを止めると、タオルでびしょ濡れの身体を拭きはじめる。
「……やだ……助けて……」
悪夢を見ているのか、雪斗が魘されている。
「雪斗……大丈夫だ。すぐ助けてやるからな」
「雪斗!亘先生来てくれたのよ!あなたのことも思い出したの」
二人で必死に声をかけながら、美紅の用意したバスローブで真っ白な身体を包んだ。
「とにかく寝床に運ばなければ……」
亘は雪斗を抱きかかえると、寝室へと向かった。