雪に咲く花
第40章 消えない繋がり
「悠希君も辛かったんだ」
手紙を読み終えた後、悠希の悲しみが少しだけ理解出来るような気がした。
颯人から悠希がしたことを聞かされ、彼を完全に赦したわけではない。
だが、自分も亘を思う気持ちは一緒だ。
好きな人とはどんなことをしても一緒にいたいという気持ちは理解できる。
亘と自然に結ばれた雪斗と違って、悠希にはそれが叶うことがなかったのだ。
その時、ふと懐かしいアコースティックなメロディーが流れた。
それは、以前雪斗の苦しみを和らげてくれた曲『星に願いを』である。
「この曲!……どうして!?」
亘が木製のアンティークな箱を見せた。
「それオルゴールなの!?壊れたやつと同じメロディーだ」
箱の中からは紛れもなく、優しいあのメロディーが繰り返し響いてくる。
形は違うものの、壊れたフォトフレームから流れていたものと同じだ。
「悠希君が手紙と一緒にプレゼントしてくれたものだ」
「悠希君が?……これを?……」
お詫びの品物とは、このオルゴールのことだったのだ。
悠希にとって、二人に対する精一杯の謝罪の気持ちだったのだろう。
手紙を読み終えた後、悠希の悲しみが少しだけ理解出来るような気がした。
颯人から悠希がしたことを聞かされ、彼を完全に赦したわけではない。
だが、自分も亘を思う気持ちは一緒だ。
好きな人とはどんなことをしても一緒にいたいという気持ちは理解できる。
亘と自然に結ばれた雪斗と違って、悠希にはそれが叶うことがなかったのだ。
その時、ふと懐かしいアコースティックなメロディーが流れた。
それは、以前雪斗の苦しみを和らげてくれた曲『星に願いを』である。
「この曲!……どうして!?」
亘が木製のアンティークな箱を見せた。
「それオルゴールなの!?壊れたやつと同じメロディーだ」
箱の中からは紛れもなく、優しいあのメロディーが繰り返し響いてくる。
形は違うものの、壊れたフォトフレームから流れていたものと同じだ。
「悠希君が手紙と一緒にプレゼントしてくれたものだ」
「悠希君が?……これを?……」
お詫びの品物とは、このオルゴールのことだったのだ。
悠希にとって、二人に対する精一杯の謝罪の気持ちだったのだろう。