
雪に咲く花
第47章 うるう年のサプライズ
しかし、亘にとって、誕生日が母と二度も悲しい別れをした日ではあるが、雪斗の力により大切な日だと思えるようになったのだ。
これから、誕生日に新しい思い出を重ねていけばいいと……。
「雪斗ありがとな」
亘は思わず雪斗を抱きしめた。
「亘……」
腕の中におさまった雪斗が亘の胸に横顔をすり寄せた。
「あっ……!!」
その時、突然、小さな叫び声が聞こえ、何かを落としたような音を耳にした。
亘も雪斗も驚いて振り向くと、身長差のある青年二人と目があったのだ。
「馬鹿だな!なにやってんだよ!優夜」
長身の健康そうな青年が、優夜と呼ばれた小柄な青年の頭をはたいた。
「ごめんなさい!声をかけようとしたら、突然でびっくりしちゃって……」
優夜と呼ばれた青年が慌てて頭を下げると、地面に落ちたショルダーバッグを拾いあげた。
亘も雪斗も恥ずかしさに顔を赤らめる。
「あっ!見つけた。ヒロこの人達だよ!」
優夜が亘たちの顔を見て叫んだ。
「本当か!?だけどここの場所野崎家って……」
ヒロと呼ばれた青年が墓石の名前を指さした。
これから、誕生日に新しい思い出を重ねていけばいいと……。
「雪斗ありがとな」
亘は思わず雪斗を抱きしめた。
「亘……」
腕の中におさまった雪斗が亘の胸に横顔をすり寄せた。
「あっ……!!」
その時、突然、小さな叫び声が聞こえ、何かを落としたような音を耳にした。
亘も雪斗も驚いて振り向くと、身長差のある青年二人と目があったのだ。
「馬鹿だな!なにやってんだよ!優夜」
長身の健康そうな青年が、優夜と呼ばれた小柄な青年の頭をはたいた。
「ごめんなさい!声をかけようとしたら、突然でびっくりしちゃって……」
優夜と呼ばれた青年が慌てて頭を下げると、地面に落ちたショルダーバッグを拾いあげた。
亘も雪斗も恥ずかしさに顔を赤らめる。
「あっ!見つけた。ヒロこの人達だよ!」
優夜が亘たちの顔を見て叫んだ。
「本当か!?だけどここの場所野崎家って……」
ヒロと呼ばれた青年が墓石の名前を指さした。
