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雪に咲く花

第47章 うるう年のサプライズ

「えっ……!そんな、そこまでして頂かなくても……」
亘も雪斗も思いがけないプレゼントに驚くばかりだ。
「そういわずに受け取って下さい。お礼なんですから」
「有り難うございます。ではお言葉に甘えて……」
亘が優夜から袋を受け取った。
「とにかく渡せて良かった。はい、そっちの可愛い君にもどうぞ」
優夜が雪斗にも同じ袋を渡す。
「えっ!……俺にも?でも俺は誕生日過ぎちゃったし……」
「そうだね。君はクリスマスイヴが誕生日だったよね。お二人とも素敵な日に生まれたんだな。誕生日には渡せなかったけど君にもお礼したかったしね」
「有難うございます。何だろう?開けて見てもいいですか?」
「是非、どうぞ」
雪斗がリボンをほどき袋を開いて中身を取り出す。
「わぁっ!……もしかして、これって俺?」
袋の中から取り出した色紙の中に、雪斗の似顔絵らしきものが描かれている。
古風の少女漫画のようにきらびやかな画風だ。
光の雫が描かれた水色の背景の中には、
『素敵な未来が君をまっている』
とやや丸みをおびた字でメッセージが書かれている。

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