テキストサイズ

雪に咲く花

第47章 うるう年のサプライズ

「凄いなぁ。とても素敵な絵だ」
雪斗が自分の似顔絵を嬉しそうに眺める。
亘も中身を取り出して眺めた。
「ほぅ。とても上手に描かれてますね。しかもセンスがいい」
彼が渡された袋の中にも、似顔絵が描かれた色紙が入ってたのだ。
亘の似顔絵の上には、オリンピックのモチーフである五色の五輪が描かれており
『祝7歳×4』
という文字が一文字ずつ収まっている。
その下に
『最高な日にあなたは生まれた』
とメッセージが書かれていた。
「こっちは亘だ。面白いメッセージだね」
雪斗が目を見張った。
「去年、撮らせてもらった写真をもとにして、イメージをふくらませて描いてみたんです。イラストを描く仕事をしてるものでして」
優夜が楽しそうに話した。
「そうでしたか。こんな素晴らしい絵、自分には勿体ないくらいです。今日の記念に大切にします。素晴らしい誕生日プレゼントだ」
「うん、実物より俺の絵ハンサムだ。優夜さんでしたっけ。有難うございました」
亘と雪斗がともに感謝の気持ちを伝えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ