ながれぼし
第6章 きみごころ
と
「、」
フレーム越しに2人と目が合った
櫻「おーい!タケ。何ボーっと突っ立ってんだよ」
大「タケちゃーん。置いてっちゃうよー?」
「あ…今行く…」
けど…本日2度目の
「あれ?」
さっきまで俺の脇に置いていたボディバッグとキャリーバックが無い…
え?と、まさかと前を向けば
その子達は、さも当たり前かのように
ボディバッグは智っちの手に
キャリーバックは櫻ちゃんの脇に
元々それが定位置だったかの様に連れられて
…
……
…なにそれ、やさしぃ
そして、さりげなーい
櫻「タケー?」
大「タケちゃーん?」
…
…あぁもぉ…
「今いくっ!」
俺は、スニーカーの爪先で思いきり床を蹴って
「だきすきーーー!♪♪」
櫻「っ! どわっ!」
大「わわっ!」
親友の櫻ちゃんと智っちに
勢い良く飛び付いた
*おしまい*