
ながれぼし
第8章 in the water
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松・ニ「「あ」」
ニ「あの人?」
相「そうそうそうそう!!」
ニ「ばかっ!声がデカいよ!」
べしんっ。と雅紀の頭に一発。
相「もぉ!痛いーっ!」
二「うるさいよっ!」
「……」
うん。ニノもね。
雅紀の、変質者メッセージから数分後。
俺達3人は、プール施設に隣接された部室の影にいた。
そして
覗いた先に居たのは…
男だ。
そいつは
ガテン系の服装をした大柄な奴で
その高い背を生かし、プールを囲む柵から中を覗き混むように、背伸びをしては角度を変え、そしてまた背伸びをする。を繰り返していた。
「…確かに怪しいな。」
ニ「ちょー怪しい。」
相「でしょでしょ!プンプン匂うよね!変態臭!」
…変態臭
「だな。先生呼ぼう。職員室にまだいるよね。」
この御時世、何が起こるかわからない。
俺達だけで対処すべきではない。
ニ「うん。そだね……あ……」
と、ピタリと動きの止まったニノ。
「? ニノ?」
相「どうしたの?」
ニ「やべぇ…見つかっちった。」
マジか…
……
それは大変だ。
