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ながれぼし

第8章 in the water



ニ「……」

暫く黙り込んでしまったニノ。

だよな。
「ごめん。俺自身がわかんないのに、ニノにわかるわけないよな。
変なこと聞いちゃって悪かった。」

ニ「え?…あぁ、俺わかったよ。」

「だよな。考えてくれてありが……って!え?!わかったの?!」

ニ「うん。十中八九ね。」

え?!
え?え?え?え?え?

ニ「あ、でもね。これは俺から言うことじゃないと思う。」

へ?

「な、なんで?!違うかもしれないから?!」

ニ「潤に…ううん。2人にとって大切なことだから。潤自身で気が付かないと駄目だよ。」
と、下からにっこりと微笑まれた。

は?
なに?

てか、なんでそんな嬉しそうなの?

ニ「あ、一緒に時の息苦しさは発作とは違うよ。ただ似てるから気持ちが引っ張られて発作起こしそうになったんだと思う。」

「…何言ってるの??」
俺の話をしてるんだよな…?

ニ「ふふ。大概、潤も鈍いなって話。」

「鈍い?俺?」

ニ「でも仕方ないよ。
初めてだし。それに潤にはそう考えられない原因があったわけだし。」

「え?…なに?…え?」

ニ「もしかしたらさ。これが良いきっかけになるかも。」

独り言ようで、でも俺に言うように
そして、やっぱり独り言のように、うんうん。と一人で頷くニノ。

「あの、二宮さん?」

二「つーかさ、雅紀遅くない?」


無視か?



……

「確かに…遅いな。」

何がなんだかわからん。
…いいや、家に帰ってから考えよう。

と、

ブルッ。と震えた俺のスマホ。
ん?と言ったニノ。同時に送られてきたということは

ニ「あ、雅紀。」

だな。

ニ「…は?」
「…え?」

そこには
《へんしつしゃがいるどしよう》

と、言うメッセージ。

松・ニ「「変質者がいる。どうしよう?」」

俺は、ニノと顔を見合せた。




……

なんだか、大変なことになりそうだ。


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