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そしてあの日だ。



二宮くんが酔いつぶれた日。



大野監督からそのまま撮影するぞって言われて

いいのかな…って思いと、

二宮くんと…って下心、

葛藤してたのは二宮くんが起きるまでの間で。



寝起きの可愛い二宮くんをみたら

全然ダメだった。理性なんてなし崩しで、

理由をつけて引き止めた二宮くんを組み敷いて、

気づいたら彼の体の熱を貪ってた。



でもやっぱり止めとけばよかったんだ。




やめて、痛いって泣く二宮くんとの初体験は

早く終わらせなきゃって必死で、

カットの声とともに我に帰った時には

突き飛ばされてベッドの下にいた。




泣き叫ぶような二宮くんの怒号に

とんでもないことをしてしまったという思いと

言いようのない後悔の念と申し訳なさと。




シーツに蹲って泣き続ける二宮くんには

俺のごめんは届かなかったと思う。



その後、謝ろうと思って現場に出向き、

潤との撮影を見た時には衝撃だった。

あんなに可憐で、純情そうだった二宮くんが

潤に後ろから突かれて乱れまくってる姿。



二宮くんとのことが尾を引いて

仕事がうまくいってない自分とは違って

これが

『プロ』なんだなと思った。



直接謝罪する機会をもらって、

この日で自分の気持ちにも区切りをつけようと

そう思ったのに・・・