
kiss & cry
第15章 xA not REC-xmas EVE
N「相葉くんは僕のことなんか好きでも
なんでもないってわかってるんです。 」
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N「勝手に共演NG宣言されるし?
そもそもぉ、男同士なんて
恋愛対象でもないだろうしい、」
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N「ていうかぁ、気持ち悪いでしょお?
こんなこと思ってる人が仕事仲間なんてぇ、」
:
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N「諦めなきゃなぁってえ、おもうのにぃ…、
だめなんですぅ……」
佐「うん、二宮くん。
一回お酒じゃないの飲もっか」
トン、と置かれたお茶に
ありがとございまぁすとお礼を言って口をつける。
プハー、とお茶から口を離せば
佐々倉さんの優しい手が俺の前髪を撫でる。
佐「こんなに可愛いのに、
随分とネガティブなんだなあ。」
よしよしと撫でる手に、
じっとされるがままになってると
「犬みたいだね、可愛い可愛い」と笑われる。
N「・・・でも相葉くんは違うもん、、、。
エッチもしてくれなかったし・・・、」
佐「っぶは!!」
そう、相葉くんは俺のことそんな風にみてない。
佐「ぶっこんでくるねー(笑)
でもまぁマサキにも色々考えがあってだと思うよ?
てか・・・なんで二宮くんはマサキが好きなの?」
N「えっと・・・。」
佐「どこが好き?」
N「んーと、」
佐「諦めなきゃいけないのはなんで?」
N「・・・・・それは、」
矢継ぎ早に質問されて答えが追いつかない。
佐「伝えてみたら?」
N「・・・・出来ない、 です。そんなこと。」
佐「どうして?もし断られて気まずくなったら
また共演NGにすれば良いじゃん。
会わなくて済むよ?」
N「でも・・・」
佐「練習しよ?」
N「え? 」
佐「俺をマサキだと思って、さ。
言ってみ?思ってること。」
N「・・・やだ。」
佐「ほら、おいで?」
N「ぅあ、」
立ち上がった佐々倉さんにグッと引き寄せられて
すっぽりと包まれた腕の中。
ぽんぽんとあやすように背中に手が置かれ
その暖かさに鼻の奥がツンとなる。
佐「ね?二宮くん。ぶちまけちゃいな?
マサキに思ってること全部。」
