
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第8章 伯爵と悪夢
アレキサンダーはすみれを抱き締めるとご機嫌なのか鼻歌を歌いだした
「~~~~~♪」
「乙女の祈り――――…ですか?ご主人様、その曲好きですね」
「まぁな……すみれの子守唄だ――――…彼女はもう、忘れているだろうが…」
アレキサンダーはすみれの髪を撫で――――…小さな鼻歌を歌い続けた
「警視庁も――――…考えましたね…あの施設の娘を引き取り…ここへ送り込むなんて――――…
どんだけ手間のかかることを…」
ピノ彦はすみれの寝顔を見つめ不憫な娘だと…ため息をついた
たが、アレキサンダーの嬉しそうな顔を見ていると…
とがめるに…とがめられないでいた――――…
ピノ彦は…
すみれとアレキサンダーの繋がりに不安すら感じた
