無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「白本さん――――…有森様をよろしくお願いいたします」


今回は実家まで白本さんが車を出してくれることになった


「すみれ――――…私は、本当に寂しくて死んでしまうかもしれない…

夜は…電話くれるかな？メールでも！ショートメールでもいいから！最悪…ファックスでも！」


「――――ファックス…って、事務的な事にしか使ったことありませんよ…も～…アレクったら…大袈裟な、実家に帰るだけですよ？３日後には帰ってきますから！久しぶりに甘えてきます！」


私は白本さんの開けてくれた後部座席に乗り込むと窓を開けて見送るアレキサンダーを見つめる


「///なるべく――――早く帰ります…
待ってて――――…ください…」



少しだけ寂しそうにうつむくとアレキサンダーは私の手をガッチリと掴み！


「はい！早く――――…早く帰ってきてください！何かあったら…すぐに駆けつけることも出来ますからね！

でも、寂しくて――――私は…眠れないかも知れません……」



アレキサンダーの手がとても冷たく感じたが――――…私はその手を暖めるかのように包みこみ…「はい」と、答えた