ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第10章 伯爵と真実
「あの~…アレクと…翠さんは…結婚の約束したのをしていたんだよね?」
「――――…あ…あぁ…遠い昔な」
少しチクッとしたが――――…気がつかないフリをした
「――――…私は…吸血鬼なの?」
「そこだ――――…すみれの輸血は途中だった…
完全に血を入れ変える前に事件が起きてしまった…
すみれは半分…吸血鬼――――…ってことだが…血を欲しないし…乾きもない…人間性が少しばかり強いのかもしれない――――…
人間性より吸血鬼性が上回ると…喉の乾きに悩まされるらしいから…」
アレキサンダーは人工的に作られた吸血鬼を知っているようなそぶりを見せる