ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第11章 伯爵と花嫁
「ご両親に挨拶って――――…すみれ様はノータッチの方がいいかもしれませんよ?
出世の道を絶たれた彼らの理不尽な怒りがすみれ様に向くかもしれませんし…それを避けるためにご主人様があれこれ急いだのかと……僕は思いますけどね」
紅茶を入れる手つきはいつもより滑らかなピノ彦君…
本当にそうだとしたら…
アレキサンダーは全部…教えてくれるだろうか?
翠さんの事…
叔父さんの事…
ピノ彦君の事…
私の事――――…
「///…アレクと話してみようかな…」
「///キャッ!すみれ様!」
「///でも!!ま、まだ…許してないんだからね…」
「――――すみれ樣…ツンデレですか?」
いや…違うから…