
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第12章 伯爵と翠
野村の車はどんどんと屋敷から離れていくが――――…
更に山の中へと入っていく…
「随分――――…緑豊かな場所に連れていくのね…」
「そうですか?アレキサンダー様の屋敷と変わらないじゃないですか…」
車で山中に入って数時間…
やっと車は止まった――――…
「ここ――――?」
車から降ろされ森林の小道に野村は私を導く
「フフフ…目隠しとかした方が気分は盛り上がるかな?
でも、大丈夫――――…ここの道は見つからないようにカモフラージュしてあるから…
ここから先は…アレキサンダー様の監視も届かないよ
さっきから…すみれの肩に止まっている虫や頭上を飛び回る鳥たちを使ってずーっと見ているようだけど…サービスはここまで」
