
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第13章 伯爵と叔父
――――…と、野村の前にあった棚も淡く光り
棚の前に誰かがいると感じた――――…
だか――――…視界に入った…二人の顔に…私の体を切り刻みに震え動けなくなった
「そ――――…それは…」
「見えましたか?
はい、この首達が…マクギャレット様と翠様です」
「キャッ…えっ?え!そ…そんな…」
そう、二人いたと思った棚には…瓶に入った首が…こちらを向いているだけだった…
棚の前に立っているのではなく
棚の上に…首の入った瓶が置かれていたのだ!
「マクギャレット様は…?そんな…隣は…翠…様?」
棚に置かれた首は二体――――…
一つは…アレキサンダーによく似た少しワイルドな感じの男性…
もう一つは…黒髪の綺麗な若い女性…
「そ――――…そんな…二人とも…」
「ええ、死んでます――――…いや…このマクギャレット様と翠様は死んでいますが…
遺伝子は生きています…
私たちの中で――――…」
え――――…遺伝子?
「まさか――――…野村さん…貴方は…」
「ええ、私が――――…マクギャレットです」
