
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第13章 伯爵と叔父
「発信器――――…」
野村は床に伏せながら苦い顔をしている――――…
「さてと…君の処分だが――――…どうしたものか…
このまま警察に付きだしてもいいのだが…」
そうか――――…20年前の…実験の件で…
人身売買だの…大量殺人だの…でマクギャレットは警察からマークされているのだ…
「…くそ…ここまでなのか…
私の中で騒ぐマクギャレット様の意思はどうなるのですか!?
“翠と子供を作れ”と…私の血が叫ぶのです!――――私は疲れた…解放されたいのです…」
野村はアレキサンダーにすがるように見つめる…
野村の血が…翠様を求めているだ…
愛していたんだ…
マクギャレットは本当に翠様を愛していたんだ…たから――――…
「叔父様――――…翠はもう、死んだのです…
一生…永遠に交わることは出来ません…もちろん…子孫を残すことも…出来ません…」
