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ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第13章 伯爵と叔父


「すみれに翠の血を入れたといっていましたが……

すでに死んだ吸血鬼の血をいくら注いでも――――…その血に…意思はない――――…そこには翠の魂は入っていない――――…

すみれはすみれで…何者でもない…


すみれを拐っても…意味の無いことなんです


たとえ…すみれと子作りをしたとしても…その血の叫びは一生消えないと…私は思っています…違いますか?」



「――――…そ、そんな…」


野村はガックリと肩を落とした


自分のように…私も翠様の記憶を引き継ぐかもしれないと…期待していたのかも…



「///でも――――…私は信じて…実験を重ねてきた!


ここのホテルで働くもののなかには私が作り上げた人工吸血鬼も何人かいます!その――――…母に…すみれにはなってもらわないと!」




そ…そんなぁ…母になれって――――…



「そうか――――…心の拠り所が欲しかったのか?お前たちは…


中途半端に作られた吸血鬼の民…ってやつか…」


アレキサンダーは私を抱き締めながら…「ん~」と、考え込む…



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