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ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵

第2章 伯爵と迷子の子犬


アレキサンダーの部屋は屋敷の主人だけあって私の部屋の何倍もの広さがあった――――…


「広い――――…し、暗い…」


【吸血鬼】だからだろうか…部屋はーテンがしかれ昼の太陽を見事に遮断していた


薄暗く広い部屋に、居心地が悪く感じてしまうのは…


私が庶民だからか?


…それとも…施設育ちで自分の与えられた部屋が二畳も無い独房の様な場所だったからだろうか――――…


広さは逆に恐怖しかなかった…



だが、ここは施設じゃないし…すでに施設から引き取られ――――…私は養女として今の両親にここまで立派に育ててもらった――――…


怖さはあるが…足がすくんで動けなくなる程ではない…






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