
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第3章 伯爵と通り魔
ピノ彦君のスキルの高さに驚き私の体にフィットしているドレスに感心していると…
玄関の扉が開き――――…一人の紳士が立っていた
「ご主人様…お車の用意ができました」
「うむ、では…早速行こうか――――…」
私はピノ彦君以外の使用人を見たことが無かったから少し驚いた――――…
「有森様と合うとは2回目かな?運転手の“白本”(シロモト)です」
「ここに来るときの車の運転手さん?あ――――…白本さん!よろしくお願いいたします」
私は白本さんに深々と頭を下げた
「白本さんの一家にはここの葡萄園の管理運営も任せているんです!
【お城の葡萄園】ってワイナリーも経営していて高級フレンチで扱うワインも白本さんが作っているんですよ」
ピノ彦君が白本さんを紹介してくれた
「私は白本の作ったワインしか飲まないからね…自ずとそう言う店に白本のワインが並んでしまうんだ…誰にも飲ませたくなくて高めの値段にしたのがまずかったのか…高級ワインのイメージが付いてしまって」
なんじゃそりゃ…
