ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
和 side
あれから。
初めて繋いだ手を離して。
オレは、また元いた席に戻って。
前にいるオレの動きをずっと目で追ってる
翔に、ニッコリ笑って
N「お昼、終わっちゃいますよ?
残り、早く食べましょ?」
そう言って何事もなかったかのように
又急いでお弁当を食べ始めた。
S「あっ……うん、そだな」
翔も、オレをチラチラと伺いながら
ガツガツと残りを掻き込んでいた。
N「ご馳走さまでした。」
箸を置き、手を合わせながらぺこり。
「フッ」と向こう側から
笑い声が漏れたのが聞こえて前を見た。
翔が
S「本当に、潤そっくり。それも、同じ
なんだなぁ」
なんて感心したように、ウンウンと首を
縦に動かしている。
N「当たり前でしょ?フフフッ」
オレもそんな翔を見ながら笑う。
N「潤には……これも。」
S「ん?」
N「内緒ですよ?」
空になったお弁当箱を、顔の横に持っていって
プラプラさせて見せる。
S「……あっ……」
N「ね?んふふっ」
S「……」
N「今日の事はこれで。」
オレは、人差し指を唇に当てシーッの
ポーズを翔にして見せた。
黙ったまんま、こちらを見る翔の目と目が合う。
N「なに?」
オレが聞くと
S「……ん、ぃや。まだ信じられなくて」
N「ふぅん、そだよね……」
N「……じゃあ連絡先でも交換しときますか?」
翔が「えっ!?」みたいに驚いた顔をしてる。
……そんな驚く事ないでしょ?
これからは、オレと直接繋がってもらわなきゃね?
……潤には内緒なんだから、さ?