ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
潤 side
オレは、誰かとラインをしてる和の横を
通り過ぎて一階に降りた。
ゲーム機を置いてまで、やり取りしている
和がちょっと珍しくて。
誰としてるんだろう?
って一瞬気になったけど。
敢えて、聞かなかった。
……和の事だから、オレがそれを聞く事によって
オレがやきもち妬いてるなんてさ、
思われたくなかったから……
J「母さん」
キッチンで料理している母親の後ろに立つ。
「あら、潤。もう大丈夫?心配してたわよ。」
……だから、早く帰ってきてくれたんだね?
普段も、このくらいの時間にさ。
帰って来てくれたら……
和も警戒して、オレには余り触れて来なく
なるかもしれないのに……ね。
なんて事をぼんやり考えていたら急に。
「さっき和にね……初めて聞いたんだけど今度、彼女とデートするらしいわよ。フフフッ。」
耳を疑うような母さんの話に
かなり驚いたオレ。
えっ!?
嘘……本当に?
「あなたは?いないの?そんな子♡フフフッ」
母さんは余り話さないオレの
こんな驚いた姿を見て何故か上機嫌だ。
オレらに、全く浮いた話が今までなかったからね。
……心配かけてたのかもね。
……って、そうじゃなくて!
誰……?彼女って?
本当に本当に本当に本当……???
……考えられない。
ん?
ぃや、…待てよ?
……さっきのラインをしてる和の態度。
えっ!?
怪しかった……
本当に「彼女」なんてもんが出来たのか?
いや……
やっぱ信じられないけど。
もし、もし本当にそうなら。
オレと離れる良い機会なのかもしれない……