ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
近くのコンビニにオレは、約束の時間
5分前に着いた。
周りを見回すと、向こう側の何やら
エライ高級車からこちらに向かって手を
振ってる爽やかなイケメンがいた。
……あいつ。
何なの?
その高級車の後部席から、降りてくる
奴をオレはポカンとして見ていた。
……すげぇ、笑ってんな。
おい。
S「和!」
N「……車、すごい…ね」
オレは、翔と車を交互に見ながらそう言って
S「えっ?車?あぁ……大したもんじゃないよ」
サラッと言った翔に、
は?
と思ったけど、次の翔の言葉にもっと
はっ!??
と思う事を言われた。
それも、すげぇ、笑顔でね?
S「和、可愛ぇぇ♡」
………………。
S「その萌え袖なんて最高ッ!」
オレのパーカーを指差して、妙に興奮
してやがる。
S「私服、初めて見たけど……いいっ♡」
……こいつの、このテンション。
やっぱりついてけねぇ。
会った瞬間から調子狂うわ。
N「……可愛いって何?」
自分でも思ったより低い声が出た。
そんな、オレの不機嫌な態度も全く気に
ならないような翔の態度に。
ちょっとイラつく。
だって、めちゃくちゃ笑ってやがる。
……なんか、今日の主導権はこいつにあんの?
って思うくらい、こいつ、この前の
カビ臭ぇ、理科室で昼飯食った時とは
ちょっと違う事に気付いた。
……何でよ?