ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
時折見せる、こいつのこんな表情に
調子が狂う。
今も。
潤が言ってた、「翔君は、いい人」って
言葉を思い出す。
誰に対してもきっと、こいつはこうなんだろう。
だとしたら、気になるって……
惹かれるって。
なんで、オレなんだ?って
疑問に思う。
しかも、ノンケだろ?
……まっ、オレもだけど。
いや、オレは潤限定に限り、そっちに
なるんだろうか?
潤も男だしね?
でも、他の奴には一切興味のかけらも
なかったオレの中に、こいつの
いい人ぶりが、入ってきてるみたいで
なんだか、落ち着かない感情もある。
現に今も。
受け取った後も、こいつの表情から
目が離せなくなった。
そんだけ、綺麗な顔してるからかもな。
……でも、それだけじゃない何かも、翔から
感じるのはオレに対する、こいつの下心から
なのか?
いや。
この前のへたれ振りからすれば、
こいつの下心なんか、対したもんじゃ
なさそうだよな?
オレに対する視線が熱いけど、それ以上に
優しさを感じるのが妙な感じだし。
……オレはお前から潤を離したいだけで
付き合ってあげてるわけだからな?