
ただ今嫉妬宮発動中!
第1章 嫉妬宮その1~N×A
ガチャリ。
玄関のドアを開けたら、いつものように、
ニッコリ笑ってるまーくんとばっちり目が合った。
A「いたぁ~上がっていい?」
って。
もう、言いながら靴脱いで上がってんじゃん。
本当にせっかち君ですね?
オレ、まだいいよって返事もしてないから。
まーくんは、数歩先まで歩いてから
オレの方に急にクルッと向き直ってこう言った。
A「さっきは急に帰っちゃったね。」
じいっとこっちを見るこいつに。
さっきのモヤモヤしていた感情を思い出す。
でも、今はそれよりも。
目の前にいるこいつに、さっきから心臓が
煩くて仕方ない。
黙ったまんまだと、変に思われるよな?
N「相葉さん……」
普段、まーくんと呼んでいる名前をあえての
テレビ仕様で呼んでみる。
A「クフフッ……何で名字?」
まーくんは、多分、分かってる。
オレが距離を置きたい時。
まーくん限定で気分屋なオレが発動する時。
ツンがいつもより強く出る時……etc.
「まーくん」から、「相葉さん」なんて
ちょっと他所よそしくなるオレを。
