ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
あいつ……
N「気付いて出て行ったと思う……」
S「えっ?マジか……で、まだ帰って来てない
んだな?」
N「……」
S「なぁ、電話した?あいつケータイは
持って出てんだろ?さっきは外から……」
N 「……多分気付いても出ない」
S「なんで……あっ、オレらが原因って事、か……」
N「……」
オレらが……って訳でもない。
翔、あんたはただオレら双子に巻き込まれてる
だけなんだよ?
本当の事知ったらさ。
……あんた、どんな反応するのかね?
潤があんたに送った「ごめん」の意味を……
まぁ、教えないけどね?
S「もしもし?もしもしっ?和?」
N「……ん?」
S「ケンカの原因がそれなら、オレにも責任
はあるよ……友達の、しかも自分の兄ちゃんに
手を出されて……ムカついてんだろうけどさ
……潤、優しいし……
ごめんってそういう事なんだろ?」
N「………………」
翔は、根本的に間違ってる。
あいつのあんたに対する「ごめん」は、
違うんですよ?
オレがあんたにした事、
謝ってるのよ。
あいつの中で広がっていった罪悪感が、
その「ごめん」って事。
……っつうか、マジでどこ行ってんだよ?
N「もう、いいよ。じゃ……」
S「あっ、かず……」
切ろうとするスマホの向こう側から
あいつの声がしたけど、今度こそ切った。
あんたが、潤に近付いたのがさ……
そもそもの原因なのよ。
「ごめん」って謝ってくれんならさ
オレら双子には、もう関わんないで?
潤……
オレは、出ないと思いながらも
潤の番号を押した。