ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
……潤。
何か、あったのか?
こんな胸騒ぎは初めてだ。
俺らにしか分からない感覚的なものだが。
今のこれは、言い様のない胸のざわつき……
幼い頃から、何度も感じてきた感覚。
いいものも……
逆に悪いものも……
俺が招いた事だ。
潤を愛してるがゆえに……
お前にもしもの事があれば
俺は生きていけないよ?
……どこだよ
潤……
N「もしもし……」
S「はい!もしもし?和?」
こいつに……
かけたくなかったけど。
もしかしたら……って
N「あのさ、潤……来てない?」
S「えっ!?潤?はっ?今何時?ちょっ……
なんかあった!?」
電話の向こうの翔の声が心配しているって
分かったけど。
N「いや……別に。来てなきゃいい」
居ないなら、あんたに用はない。
電話を切ろうとしたその時。
S「和!待って、切らないで!あのさっ……」
画面をタップして切ろうとしたら
向こう側からあいつの慌てた声がして。
もう一度、耳に当て直した。
N「……はい?」
S「ねぇ、和……さっきはごめん。本当に……
俺、潤の事も裏切って、和にも……」
「……」
……あんたは、何にも悪くないじゃない?
偽善者ぶんじゃないよ。
S「潤から、ラインきて……」
その一言に俺はすぐに反応して
N「なんて?」
声のボリュームが一瞬、馬鹿になった。
S「いやっ、あの……翔君、ごめんって……
どういう意味かな?
……和、話したのかな?ってさ……さっきの」
「……」