ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
和 side
あの日、潤をメチャクチャに抱いたオレは……
次の日。
オレの中のその原因である、
「サクライ」
の所にある目的で、潤の教室に出向いた。
……正直。
顔を見るのも嫌だったんだけどね?
「学年トップ」の優等生で?
爽やか好青年にさ。
近付く目的で。
潤を訪ねる振りしてね?
廊下側から、潤の席を見た。
……居ない。
教室全体をバーッと見渡しても、
潤もサクライも居なかった。
自分の教室に帰ろうとした時、ふと
前から二人歩いて来るのが目に入った。
……………………。
「サクライ」が。
潤の肩に手を回して豪快に笑いながら
楽しそうに歩いてる。
横にいる潤も、稀に見ぬ笑いかたで
「サクライ」に凭れるように
歩いていた。
…………………………。
おい。
てめぇ、
「クソサクライ」
そのクソ汚ねぇ手。
潤から離せ。
…………………………。
立ち止まって前から歩いてくる二人を
見ていたオレに。
先に気付いたのは潤。
一瞬。
オレを見た潤が……
「サクライ」の腕を。
不自然に避けたのを見逃さなかった。
…………………………。
何?
今の。