ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
あからさまに、オレの視線に気付いて潤は
サクライの手を外した。
……ただの友達なんでしょ?
だったら、そのまま普通にしてれば
いいじゃない?
オレがあんな抱き方したからか?
サクライを庇うのかよ?
遇えて、オレの視線を気にしてとったであろう
その潤の不自然な行動に、イラつきを覚えた。
だけど。
ここは……
少し離れた所から歩いてくる二人に
ひらひらとニッコリ笑って手を振った。
それに気付いた、サクライが
手を振り返すのが見えた。
……バカみたいに振ってやがるし。
S「おーい、えっとぉ……」
近付いたサクライがオレの名前を思い出そう
としていたのが分かった。
N「和也。かず、でいいよ?サクライさん?」
それだけニッコリ笑って言ってやった。
S「かず?でいいの?ハハハッ……」
マジで、豪快に笑う奴だな。
……だけど。
こうやって近くで見ると
昨日も初めて会った時に思ったけど。
こいつ。
マジでイケメンだな……いや、美人?っつう
方がしっくりくるような?
綺麗な顔してやがる。
男女共学なら、メチャクチャモテてんだろうね?
チラリと潤を見ると、顔が強張っていた。
……なんちゅう顔してんのよ?
まぁ、しょうがないね。
昨日の今日だし……フフフッ……
頭ん中で、ごちゃごちゃ考えてると
S「櫻井さんじゃなくて、いいよ?オレも。
下の名前で!」
N「えっ?」
S「だから、しょう!!翔でいいよ。オレも。ねっ?」
そう言って、ニコニコ笑ってる「翔」に。
オレは演技の途中だった事を思い出して。
潤の前で、
N「じゃあ、翔!オレも今日からよろしくね?」
ってニッコリ微笑んで握手を交わした。