ギムレット
第15章 アンジェロ 好奇心
ヘマしたらぶっ殺す。尚樹の言葉を思い出し八代は震えあがる。
「なんで俺ばっかり……保、てめえは楽な役ばっかりで……クソっ!」
「でも、何なんすかね。その髪の長い女……」
八代はそれどころじゃないという表情で
「そんなことどうでもいいよ。とにかくその女をアフターに誘い出す。女にアフター断られた時点で、俺もお前も死んだも同然だからな……」
二人の体に、また冷たい汗が噴き出した。
なぜ二人がこれほどまでに尚樹を恐れるのか?
それは……尚樹が半殺しにした人間を、その目で何人も見てきたからだ。
その凄まじいまでの恐ろしさを肌で感じている。
そして、決してこの男には敵わないという恐怖と、この男には赦す(ゆるす)という心が無い。ということも分かっているからだった。
「なんで俺ばっかり……保、てめえは楽な役ばっかりで……クソっ!」
「でも、何なんすかね。その髪の長い女……」
八代はそれどころじゃないという表情で
「そんなことどうでもいいよ。とにかくその女をアフターに誘い出す。女にアフター断られた時点で、俺もお前も死んだも同然だからな……」
二人の体に、また冷たい汗が噴き出した。
なぜ二人がこれほどまでに尚樹を恐れるのか?
それは……尚樹が半殺しにした人間を、その目で何人も見てきたからだ。
その凄まじいまでの恐ろしさを肌で感じている。
そして、決してこの男には敵わないという恐怖と、この男には赦す(ゆるす)という心が無い。ということも分かっているからだった。