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八代と保の思惑は成功した。とにかく容姿のいい3人の男に、普段は中年しか来店しないクラブのホステスの喰い付きは抜群だった。


とくに3人の中でも25歳にして10代に見える童顔の篤史（あつし）の人気が高く、ヘルプの女の巻き込みは成功していた。


後は……本命の女をどうやって事務所のビル、尚樹のもとに連れ込むか？だけだった。


カサブランカの閉店時間が近くなり5人全員が目配せをしてアフターに誘う準備に入った。

八代が「そろそろ」と言いながらメグに会計を告げた。

計算を終わって店長の西山が会計額を八代に見せると40万と尚樹に言われた額50万には遠く及ばない会計額だった。

八代は慌てたが、今更ボトルを入れても怪しまれるだけだと思い、そのまま会計を済ませている間に篤史に合図の目配せした。